2023-11-01から1ヶ月間の記事一覧

三重軌道㈱最初期の計画ルートをたどる➁

前回紹介した明治42(1909)年10月21日付提出「国道里道及専用線路経過地調書附専用線採擇ノ理由」(下写真、鉄道博物館所蔵『鉄道省文書』より)に記された明治42年時点当初での計画経路を現代地図に置き換えてみようと思う。今回は四日市市役所2階「資産税課」…

三重軌道㈱最初期の計画ルートをたどる①

これまでの記事で「三重軌道㈱創設時当初の計画では、現在の旧東海道(旧国道)及び諏訪新道上に軌道を敷く計画だった」、と何度も紹介してきた。これらは後に三重軌道㈱(※注)の取締役陣となる発起人7名により明治42(1909)年10月21日に提出された「軌道敷設特…

室山駅に関して新たなる発見!

2か月ほど前に再度室山駅の歴史についての考証を前後編にわたって書いてきたが、その後再び県立博物館にて史料閲覧をした際、前回発見できなかった新たな図面を発見した。その中に室山駅の歴史と変遷を確定づける決定的な記述を見つけることが出来たので、今…

新・日永駅の真実(後編)

後編では、鈴鹿支線(現・内部線)延伸される際の日永駅の経緯について見ていく。 その前に、そもそも鈴鹿支線の計画はいつ頃どのような理由で立ち上がったのか。鈴鹿支線計画の出発点を探ると、昭和11(1936)年出版の絹川太一編『伊藤傳七翁』という書籍に突き…